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選んでみる(vol.10/2001.8.21)

私は本当は怠け者で、
家でごろごろしているのが好きなんです。
でも去年退院してきて、少しでも体に良いことをと思って、
ウォーキングというか散歩を
毎日必ず20分くらいですがやるようになりました。
特に去年は半年の入院中、同室の人の鼾がひどくて
安定剤をずっと飲んで寝るという生活をしたため
家に帰ってきても、不眠症になったみたいに寝れないので
体が疲れれば寝れるかなとか思って
いっぱい、歩きました。

とはいえ、散歩の動機が上記のような感じですから
歩いていてもそんなに楽しくないんですね。
全てが見慣れた風景なんですよ。
なんせ5歳の頃からずっと住んでいる町ですから。
「全く、この町は全然、変貌しないな」なんて思いながら
抗がん剤ではげた頭にバンダナをして、
それを気にしながらとぼとぼと歩くのです。

でもやがて歩いているうちに思い直してみたんです。
「散歩しよう」と。
そうすると、その瞬間に全てが何か少し
違って見えてくるんです。
家々の玄関先にある鉢植えの花々が本当に綺麗で、
時々大きな木の間から漏れてくる夏の光が
それぞれ微妙に違って万華鏡みたいで
雲の形も何とも芸術的にぽっかり空に浮かんでいて、
本当になんて素晴らしいんだ、と思ってしまいました。

今この瞬間を選んでしまった瞬間に
世界は変わるんだと思います。
それがたとえどんなにつまらなくても、
どんなに意味が無いように思えるものであっても、
この瞬間を選んでみる、
試してみる価値があるなと心底、思いました。
今ここにいてみよう、今この人と一緒にいてみよう、
今これを食べてみよう、いまこれをやってみようと
選んだ時に目に映る世界は違ってくるのだと思います。

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