« あらゆるところから(vol.141/2003.01.26) | トップページ | 希望というタイミング(vol.143/2003.02.01) »

ころがっている幸せ(vol.142/2003.01.29)

入院生活の話をすると
どの人も「大変だったでしょ」と
暖かい声をかけてくれます。
私も逆の立場だったらきっとそう言うでしょう。

確かに命をかけた大ギャンブルの入院でしたから
大変といえば確かにそうでした。
抗がん剤治療からはじめること。
髪の毛は治療でごっそり抜けること。
入院時にもらった副作用が書かれた栞。
末期で車椅子や歩行器で廃人のようになって
廊下をすれ違うがん患者さん。
果ては、痛みで悶絶しながら死んでいく人まで
目の前で見てしまいました。

これだけを書き連ねると相当に暗いのですが、
それでも私が敢えて言いたいことは
幸せはどんなところにも用意されている、
ということです。
それも無尽蔵に。
「そんなことない」という人は
そういう覗き窓から見ているのだと思います。

昼ごはんのカレーがえらく美味しかったことや
病棟の窓からの夕焼けがものすごく綺麗なことや
同室の人の家族がお見舞いで、
イクラの瓶詰めをご主人が持ってきて
そのトンチンカンなお見舞いの品に
夫婦喧嘩になっている事など…。
前向きに考えようなんてしなくても
いろんなことが一緒くたになって
頬が緩む瞬間が結構ありました。

とにかく幸せはころがっているのです。

|

« あらゆるところから(vol.141/2003.01.26) | トップページ | 希望というタイミング(vol.143/2003.02.01) »

心と体」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。