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ひっくり返った風景(vol.265/2004.10.23)

エンジェル・カフェという、がん患者や家族の集いを
春から開催してきました。
今回も来週火曜の開催で集客のために、
雑誌やイベント情報のメルマガに記事を掲載しました。
そうすると決まって、健康食品屋さんらしき人から
メールが来たり、直接勝手に参加しに来たりされました。
世の中にはいろいろな職業があってしかり、
と思うのですが、どうもその人たちから発散される
「治して上げよう」「お気の毒にねぇ」「助かりますように」
みたいなムードが嫌いと言うか、嫌悪感の私です。

声を大にして言いたいことは、
乳がんで胸を切り取ってしまったということは
人生がひっくり返ったということです。
そしてひっくり返ったものは、ひっくり返ったままで、
私はそういう世界に住み続けています。
でもそれは決して可哀想とか、修正しなくては、
というものではないのです。
すごく気に入った世界ではないけれど、
「しょうがないや、ひっくり返ってしまったんだから」
と思って、そういう世界でしっかり生きていこうとしている
人間が私なのだということです。
大事なことは自分に同情をしたくないし、
人からも同情をされたくないということです。
同情や修正モードで近づいてくる人とは
このひっくり返った風景の美しさを共有しにくいと
思うのです。

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