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寅さんの智恵(vol.291/2005.04.23)

前回のvol.290で『わかりあえない』ということを書いたら、
糸井重里さんのHPのコラムに同じような考えが出ていました。
でもさすが日本屈指のコピーライターなので引用しているものが
寅さんの言葉という面白い切り口でした。
「はやいはなしが、俺がイモを食ったら屁をするか?」という、
そういえばあの映画のどこかの場面で
舎弟のような人に言っていたセリフを紹介していました。

この間また病院訪問ボランティアで、
これについて考えさせられるような場面に遭遇しました。
珍しく娘さんも付き添って私のボランティアを受けた
乳がんで入院中の女性が
「友達と温泉に行くのが唯一の趣味だったけどこれからは…?」
とぼやくと、同席した娘さんは
「お母さんは考えすぎだよっ!みんなそんなに思ってないよ」
と言いますが、当の本人は「そんなこと言っても」と言います。
そして私は「そうですよね。私なんて5年も経ってもそれだけは
越えられない壁なんですよ。人それぞれですけど、
私は人とお風呂に入るの、未だにダメなんですよ」と言ったら、
娘さんは怒って、プイっと部屋を出て行ってしまいました。
患者さんに謝ると「いいの、いいの。やっと味方が出来た」
と言ってくれました。

フーテンの寅さんはあえて言っているのだと思います。
屁というわかりよい例を使って。
「全部、想像できたと思うなよ」と。
「人の気持ちををわかったような気になるのは思い上がりだ」と。
そして私自身も「人の気持ちは一人一人違う」、
これを出発点に今後も仕事やボランティアを
続けていきたいと思います。

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