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不知・不知(vol.296/2005.05.24)

この世の中のことを大別するいくつかの方法の一つとして、
知・知、不知・知、不知・不知、
という分け方を昔の中国の人はしていたそうです。

「知・知」は知っているということを知っている。
例えば、自分の名前は~ということを知っているというように、
わかりきった部分です。
そして「不知・知」は知らないことを知っているという分野。
例えば、中国という国が今、どの程度の反日感情を持っているか
正確には知らない、ということを私達は知っています。
この分野に好奇心が付け加わると、
図書館や学校に行ったりして人は知識を増やそうとします。
そして「不知・不知」とは、
知らないことすら知らないという分野です。
例えば、自分は人の話をどのくらいちゃんと聴いていないか、
知らないことすら知らない、ということです。
実はこの3つめの「不知・不知」が
非常に広大な範囲を占めて世界は動いているわけです。

何故、こんな話を思い出したかというと、
少し前に公開勉強会に参加した医療関係のセミナー女性講師が、
胸元のあいた胸の谷間が見える服を着ていました。
やはり生の胸の谷間には、
片胸になって5年も経ったのですが免疫がない私です。
彼女の生谷間(?)を間近で目にして日にちが経ち、
インクの沁みのようにその胸の谷間が
私の脳裡に刺さっていることに気づきました。
多分彼女は健常者ですから、手術で片胸がなくなった人間が
どんな気持ちで一生を生きていくのか、
「知らないことすら知らないのだな」と思いました。

「知らないことすら知らない領域が、
私たちの日常にたくさん散らばっていることをわきまえて
生きていくことは大事なことだ」と改めて思います。
このことは「自分も気をつけなくては」と思って、
自分に言い聞かせる意味でこの文章を書いています。

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