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自然(vol.30/2001.11.14)

病院の朝は、6時に看護婦さんが大声で起こしに来ます。
入院は昨年の1月でしたから、6時はまだ暗いのです。

ある日、起こされてカーテンを開けたら、
真珠色に光った窓一面もあるかと思うくらいの満月が
濃い紫色のはりつめた冬の明け方の空に残っていて、
それが刻一刻と朝になっていく空の色と共に変わり、
約1時間の、それはそれは見事な天体ショーでした。
同室の人達と言葉も出ないまま、
見とれてしまいました。
気がついたら、いつも朝が弱くて、
看護婦さんに悪態ついている子宮がんのTさんでさえ、
おとなしく黙ってベッドの上に正座してました。

改めて
「ああ、自然ってやっぱりすごいよな」と思いました。
私達が求めようが求めまいが、
感謝しようが感謝しまいが、まるでおかまいなしに
タダで、ジャンジャンと、こんないいものを
東京の片隅でも、見せてくれているんですものねぇ。

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