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葛藤保持力(vol.340/2006.04.24)

所属しているがん患者会「あけぼの会」から
ニュースレターが届きました。
この中で私の楽しみなのは、聖路加国際病院の
外科ナースマネージャー(要は昔の言い方では「婦長さん」)の
玉橋容子さんの『ナースの嘆き』という連載コラム。
彼女自身胃がんと乳がんを乗り越えた現役ナース、
そしてご主人をすい臓がんで看取り、尚且つ母親でもあるという
大変にマルチでクレーバーな女性です。
ボランティアの勉強会にも激務の合間に顔を出してくださり、
ユーモアと歯に絹を着せぬ話が毎回、絶妙です。

今回のコラムにはやはり絵門ゆう子さんのことが出ていました。
その中でびっくりしたのは、
絵門さんの公的役割が強くなってよい部分も勿論あったが、
中には感化されやすい意思の弱い乳がん患者も多くて、
彼女に効かないある抗がん剤治療薬ということが知れ渡ると、
自分も中断したいと申し出たり、民間療法に走るという人も
出たそうで、それが仲間内で随分と伝播したそうです。

がんと共に生きるというのは、
自分の心の中の葛藤、怖れ、否定的な感情と長く辛抱強く、
一緒に生きる訓練だとつくづく思います。
安易な結論や意味づけ、ポジティブシンキングは、
つくづく役立たないと思います。
ただ葛藤と共に長く一緒に生きる力。
これが大事だと思います。
とはいえ、決定的な魔法の杖はないけれど…。
とにかく葛藤をひな鳥のように大切に抱いて生きることが大事。

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