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死んでいくということ(vol.55/2002.02.16)

メルマガの第10号にも書きましたが、
抗がん剤の第1クールは
断末魔の声をあげている末期のがん患者さんと
カーテン越しにですが、同じ回復室で
一日を過ごしました。
そしてそれから3週間後の第2クールも
やはり末期のがん患者さんと一緒でした。
このときの患者さんは意識が相当朦朧としている人で、
心電図の音と
酸素マスクのスーハーという規則的な音に囲まれて、
体中、チューブだらけの女性でした。
(他の人に聞くと大抵は婦人科の回復室なので、
通常の手術後の文字通り回復のための部屋で
麻酔から覚めるまでの時に入るだけなのに、
どういう因果か私は5回中、2回、
末期の死に行く患者さんと一緒でした)

確かに恐ろしかったですが、
それぞれ丸々一日、テレビも何もない部屋で
学んだことは、
「みんな、その時が来れば、
体から汁を出したり、管を入れたり、
変な音を出したりして
この肉体を終わらせるのだ」ということでした。
それは決して悲観的な意味ではなく、
ただただそのように思い知った貴重な日でした。

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