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夕方を味わう(vol.59/2002.03.02)

変な話なのですが、夕方という時間を
病気になって久しぶりにというか
初めてじっくり味わうようになった気がします。
今までに務めた会社のどれもが夜が遅かったり、
働く事務所にどこも窓がなかったり等の理由で
夕方を味わう環境に恵まれないまま、
月日が過ぎていた感じです。

私のベッドは窓際ではなかったのですが、
窓が大きくとってあり南向きで見晴らしがよいのが
古ぼけた建物の唯一のとりえでした。
当たり前といえば当たり前なんですが、
夕方が来ると、天気の良い日は
ちゃんと空がみるみるうちに茜に変わっていき、
ビルの窓ガラスが一枚一枚が金色に照らされて、
雲は一つ一つていねいにピンクとかオレンジ色に
染め上げらていくのです。
空の色を反映してか
ニュースなどで映しだされる人々の顔も心も
ほっとゆるんでいるように感じます。
この時間帯は地面から幸せと切なさの合わさったものが
滲み出しているようでした。

そして私は今まで、夕方を味わう環境に
恵まれなかったのではなく、
自分の心に余裕がなかったのだと
病床で思い当たりました。

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