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旅の終わり(vol.69/2002.04.10)

もし闘病生活のテレビドラマだったら、
退院の日は看護婦さんや同室の人に見送られて
そこで、スパッと「ジ・エンド」ですが、
実際の退院はそうではありません。
旅行だって、ドラマだったら空港に到着して
きれいに終わるけど
実際はすすけた都会の電車を乗りついで、
洗濯物の山を整理してと、
いろいろなことがダラダラと流れていきます。

旅も退院も自分の家に帰ることや
いつもの生活に戻っていけることへの喜びと
同じくらいの分量で、
ほんの少しづつ砂時計が落ちていくように
終わってしまった生活への
寂しい気持ち、気配が忍び込んでくるのです。

周りは「退院したから」と喜びますが、
別な意味で心細かったりします。
そして特に私達がん患者は
その寂しい気持ちを押し殺さず、
話したかったら、聞いてくれる人に
話していくことが大事だと思います。

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