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笑い(vol.92/2002.07.14)

もう言い古されていることですが、
「笑う」ということはこの病気になって
特に身に沁みて偉大なことだと思うようになりました。
入院中、冬の北風が唸り
八方塞のような気持ちの時でさえ、
「アッハッハッハ~!」と笑うとき、
何かが開くような気持ちを何度も味わいました。

笑うことによって患者間のこだわり、
たとえば「誰それは温存手術でいいな」とか、
「あの人は抗がん剤が予定通り順調に進んでいる」とか、
そうした憶測、あきらめ、やっかみを
少なくとも一瞬は消し去り、
それぞれ今はパジャマを着て、
多くの人は髪の毛も抜けて、
ナチス収容所にいるような私たちだけど、
「本当はもっと広い世界に生きているのだ」
ということが自覚されるのです。

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