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背景や輪郭を知ることの大切さ(vol.404/2008.08.28)

入院中、NHK教育の『新日曜美術館』を観るのが好きでした。
なぜならグルメとか旅行はうらやましさだけが湧き上がってくるし、
ドラマも恋愛か殺人事件解決みたいのが多くて、
観る気が起きなかったからです。
バラエティは、健康な今から思うと不思議なんですが
テンポが速くて化学療法の身にはついていけなかったのです。

その点、美術解説はがん患者の心を傷つけません。
まったくわからない美術でも、
一流の学芸員が話してくれると親近感が湧いてきます。
実際に退院してから番組で取り上げられた美術展に行ってみると、
絵画鑑賞が見違えるほど楽しいのです。
その画家の当時の気持ちがわかったような気持ちになったり、
絵の中に入っていくような気持ちにさえなりました。

自分ががん患者会に所属しているのも、
きっとこの新日曜美術館と自分との関係と
深いところでは同じ感覚なのだと思います。
つまり、その背景をその筋の一流という人に解説してもらうと
どんなものでも親近感を覚えることが出来る、ということ。

患者会に入ると定期的にニュースレターが来て、
患者の手記も載ってますが、医療関係者が毎回わかりやすく、
最新治療や認可になった薬の解説などを書いてくれています。
また大きな講演会や集まりに出れば、それが生で聞けます。

背景や輪郭を知れば、
どんなものでも怖がったり、つまらないと
決め付けることはなくなると思います。
ただし、一流といわれる人の解説の手にかかれば、ですが。

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