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幸福感と手紙の関係(vol.411/2009.01.22)

興味深い ある調査結果を耳にしました。

それは、イギリス・ケント州立大学の助教授、
Steven Toepfer 博士が行った学生たちを対象とした調査結果。

もともと博士は
「我々は先の世代より豊かで消費も経験も多いのに、
 多くの人が不幸だ。
どうすればもっと幸せになれるのだろう」
という疑問を持っていたそうなのです。
 
そこで博士は、学生へ、
「自分たちの人生に良い影響を与えた人に感謝の手紙を書くこと」
という課題を出し、手紙が与える影響を調べたそうです。
実験内容は、
学生たちに6週間のうち、2週間に1回、感謝の手紙を書いてもらい、
1回手紙を書くたびに、学生たちの気分や満足度、幸福感を検査しました。

その結果、手紙を1回書くたびに、学生たちの幸福感が増し、
満足や感謝が増加していることが分かったそうです。
なおかつ75%もの学生が、調査期間が終了しても、
感謝の手紙を書くことを続けるつもりだったということです。

慌ただしい日常の中で、
“当たり前” や “慣れ” に埋もれてしまいがちな、
感謝の気持ち。
“今ある幸せ”に気付かせてくれる身近なツール、
それが手紙・・・なのですね。

確かに自分も入院中は、時間があるせいか、まぁよく手紙を書きました。
当初は自分の病状の報告とか、愚痴でした。
それがいつしか、手紙を送っている人と出会えたことへの感謝、
その人がしてくれたさりげない優しさへのねぎらい、
そうした内容に変わっていきました。
それは書いていて、大変に心地よい時間を過ごせることがわかり、
「手紙を書く実習」と称して、私の個人的な入院スケジュールの中で
時間をわざわざ日記帳の1週間の計画表に記入して取っていました。

退院後、世の中はあっという間にネット社会になり、
手紙はほとんど書かなくなり、メールが中心の生活を私は送っています。
でも自分と関わってくださる方々に、
ほんのひとときでも思いをはせる時間が作れると
やはりメンタル面には格段にいいなと実感します。
寒い休日は無理に出かける用事を作らず、家で手紙を書こうかな、
と思っています。

ありがとうの気持ちを持つことが、
幸福への近道なのかもしれない、
そう調査結果は教えてくれているようです。

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