« ロゼット状態(vol.415/2009.03.25) | トップページ | 基本スタンスは投影(vol.417/2009.04.22) »

時の絆(vol.416/2009.04.14)

今日は月に一度の主治医のところに行く日でした。

いまだに毎月、行ってます。
そういうと、結構周りの人に驚かれます。
健康な人はもちろん驚きますし、
がん患者の人も「私はそんなに行ってない」と言い、
私を心配してくれる人もいれば、
自らの通院頻度を心配する人もいます。

交通費や検査代を考えると、
がん保険に入っていなかった私としては確かに手痛い出費です。
そして自営業の身としては時間の消費でもあります。

そして、私が治療のために飲み続けてきた薬を
どのようにして終息していくのか、
主治医はずっと去年くらいから、悩みに悩んでいます。
要は腫瘍が大きくてこのように元気に生きている人は
いないわけでないですが、
やはり例が少ないので悩むところのようです。

同じ薬をずっと飲むと肝臓を傷めるからなぁ~とか、
この薬は最近ずっと飲むと歯がぼろぼろになるケースも出てきて、
口腔外科医との連携も必要なんだとか、いろいろと言います。

普通で考えると「ええ~!、大丈夫なの?」とか
「私、どうなっていくの?」という状況ですが、
私はやせ我慢でもポーカーフェイスでもなく、
主治医のそのつぶやきというかボヤキを聞いても
いたって平常心です。

というのも、生存率が低い状況だった私をここまで
何事もなく治療をしてくれたのは、
ある意味では神業だと思うから。
神業が言い過ぎなら、新しい情報を常にとらえて
治療をどんどんとやってくれたから。

もう今後、肝臓が突如悪くなろうが、歯がぼろぼろになろうが、
私はきれいごとでも何でもなく、
「この人がそうと判断して、そうしたんなら、
そこにはちゃんと理由があるに違いない」
としか思えない私がいます。

今日も着いたらあふれるほどの患者さんを診ていて、
午前の診療が最後だった私の時間は
もう午後の診療がスタートする時刻の寸前。
彼は昼抜きかも?

手術前の抗がん剤治療期間を入れると10年弱のお付き合いです。
時が構築していった信頼という絆は
何があっても崩れない気がします。
そしてそんな状態の自分を幸せ者だと痛感します。

最後まで理想の治療と医師を探し求めていた
がん患者学の柳原さんの生き方も一つの生き方と思いますが、
私はこの主治医と共に生きれるところまで
生きてみようと思ってます。

|

« ロゼット状態(vol.415/2009.03.25) | トップページ | 基本スタンスは投影(vol.417/2009.04.22) »

心と体」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。