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プレゼントの語源(vol.452/2011.2.23)

入院中、同室になった年配の女性、Iさんは
「今まで色んな病気で入退院を繰り返してきた」と言ってました。
ですから、点滴が漏れて警告音が鳴っても動じないし、
ときには落とす速度を自分で勝手にいじったりして、
(これは真似してはいけませんね:汗)
とにかく患者ビギナーの私にはベテランさんに見えました。

ある日、彼女はお見舞いに来た娘さんに
「○○さんにはいくら、△△さんにはいくらのを買ってね」
という話をしていました。
聞いているうちに(相部屋なので声が筒抜けなので)判ったことは、
退院した暁に今までのお見舞いのお返しを
お米券にして返すための指示でした。

あとで「聞こえてしまったんだけど」と断って、
筋金入りの患者のIさんがお返しにお米券を使う理由を
聞いてみました。
すると
「一律に何か物をお返しだと好き嫌いがあるでしょ。
でも商品券だと露骨だし、
ビール券だと健康というイメージに結びつかないし。
図書券は私ら年寄りは老眼であんまり本は読まないし。
そうやって考えていって、お米券にしたの。
お米は私ら日本人の基本だから」とのことでした。

さらに「いつも食べているより一ランク上のお米で、
その人やその家族が笑顔になっている、
って想像すると、こっちが元気になるんだよ」とも言ってました。

今の時代、感謝の気持ちを表現する手段はいくらでもあります。
お金、様々な品物、そして言葉。
価値観がいろいろだからお返しやプレゼントに対する考え方も様々です。

でも、Iさんのように想像力を膨らませて、
もらった人が笑顔になったり、
元気になっていくことが想像すること、
いえ、想像する力があること。
これはすごく大事なんじゃないかとそのとき思いました。

そしてお返しも含めて、プレゼントはもらうその人より、
贈る自分に何よりも活力をくれているものなのだと思います。

その証拠にプレゼントという言葉は
「pre」と「sent」から成り立ってます。
sent、送る前(pre)に、思ったり考えたりする時間やエネルギーが
何よりも尊いのだということです。

そんな意味でプレゼントに込める思い、
プレゼントに込められた思い。
そんな言葉にならないような言葉を翻訳して
わかろうとすることはとても心豊かなことだと感じます。

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