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「水の味を変える」という試験問題(vol.460/2011.10.24)

ある有名企業の入社試験問題をテレビで紹介してました。

問題
「ここに、ミネラルウォーターの入った
 未開封のペットボトルが置いてあります。
 
 課題は『この水の味を変えて下さい』です。

 ペットボトルは空けてはいけないし、
 成分も産地も味も詳しくは分からないという水です」。

ここでこの試験に落とされる人の反応は
「どんな水の味かも分からないのに、変えられるわけない」
という理屈を述べるというもの。

テレビでは「これでは普通の人の感覚です」と言ってました。
 
私はこの設問を聞いて、入院中の食事の時間を思いだしました。

病院食はやはりあんまり美味しくないし、
がんで入院している人たちはしょんぼりしていて、
1日3回めぐってくる食事の時間もお通夜みたいな人が多いです。

そんな中、ある日、私が試みた病院食、簡単調理(?!)術。

それは冷たくなった焼き魚をむしって、
売店でみつけてきた梅干を細かく箸でちぎってまぜ、
なお且つ家族が持ってきた味付けのりを小さく手で切って
どんどんとまぜるのです。
それも「美味しくなるよ~」とちょっとおどけて言いながら。

それを見ていた同室のIさんは
「私もまねしよう。余った分はおにぎりにしよう。
サランラップを私はもっているんだ~」と言いだしました。

そうしていたら「胃が痛い」とさっきまで暗かったOさんが
「私もやってみよう。ゴマを家から持ってきてもらおう」と言いだし、
結構、楽しくその日の夕飯は食べられました。

同じ冷たくなった焼き魚定食でもこうすれば味が変わります。
少なくとも一人で黙々とブツブツ思いながら食べるより、
同室の人と何でもいいから話したりして食べると味が違います。

冒頭の水の味の問題も
「スポーツジムとかサウナとかの後で喉が渇いてたまらない、
 という人に飲んでもらったら、美味しいと言うよ」
というように別に開封したり味を分析したりしなくても、
美味しい水として味が変わります。

しかし、この水の回答に関して
「それは別に、水の味が変わったわけではなくて、
 その人が喉が渇いているかどうかの問題であって、
 水の味を変えたわけではないでしょう」
とぐちゃぐちゃ反論をする人は
普通の事象を普通にしか捉えられない、普通の人なのです、
とテレビの解説者は言ってました。
確かにね~。

どんなときもちょっと見方を変えたり、置き場所を変えれば
味や美しさは変化したり、倍増するのです。
そのことを知っているだけで、
がんになろうが、なにになろうが、随分とご機嫌に歩んでいけます。

センスの良い生き方って結局、こういうことに尽きるよ、
と思います。

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