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可能性の数字の無意味(vol.463/2012.2.17)

先日の東大の地震学者の
「首都圏でマグニチュード7以上の地震が起きる可能性は4年以内に70%」
という見解は高い確率でびっくりしました。
年老いた両親はもう明日にでも大きな津波でも来るかのごとく、
「避難袋はどこで買えるのか」
「ペットボトルの水を1ケースは買っておかないと」
「戦争中を思い出すねぇ」
と何だかすごいハイテンションになってしまいました。

とはいえ私も「備えあれば憂いなし」とも思い、
母と共に近所のスーパーや東急ハンズに行きました。
そうしてびっくりしました。
結構の人だかりで避難グッズのコーナーはにぎわっており、
品切れも出ているではありませんか。
そこでネット通販を探したら品切れ表示がいくつもありました。
その後、なんとか避難セットを買い揃えました。

その後、今度は京大の学者が
「5年以内、28%」と発表し、前の発表より低い数値に
はぐらかされたような気持ちになりました。

入院中の夜の連続ドラマで
常盤貴子扮する難病の女性の母親が
「この病気で生き残る確率は
◎▽.※○%だと言われているけど、
当の本人とその家族にしたら生きるか死ぬか、
どっちかなんですよ」
と言っていた場面を思い出しました。

自分も進行がんの治療中でしたので
「この化学療法が効く確率は」とか、
「この病院では~%の人が8割ほどこの腫瘍が小さくなった」と
可能性や確率の話を毎日聞いていたから、
このドラマの中の数字は頭をガツンと叩かれたようになりました。

生き残るか、死ぬか、どっちかしかない。
数字のマジックにだまされてはいけない。
こう突きつけられた気がします。

数字に踊らされるのでなく、
自分が「生きている間に~をする」という実感を持って生きる。

不安と不確定の時代を生きて行くのに
何よりも必要な羅針盤はこれだと思います。
学者が出した数字は私たちには幸福も生きがいも
気構えも何もくれない。
そんなふうに改めて思いながら、
避難リュックの点検をしています。

※補記
2000年TBS日曜ドラマ「ビューティフルライフ」
出演:木村拓哉・常盤貴子・西川貴教・原千晶・水野美紀他

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