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盗賊?お姫様?(vol.465/2012.4.12)

河合隼雄さんのエッセーを仕事の調べものをしたくて
読み返していたら
あるページが大きく折ってありました。

2001年に出た本なのでおそらく退院の翌年なので、
きっと思うところがあって思わず折ったのでしょう。

それは「逃げることのバカ話をしましょうか」と言って
はじまるたとえ話です。

かいつまんで書くと

「あなたが砂漠を歩いていたら、
 はるか向こうに砂埃が見えます。
 やってくるのは盗賊なのか?、お姫様なのか?。
 それがわかる前に逃げ出すか、
 出迎えるかを決めないと
 砂漠では生き残れないのです」

というもの。

河合氏曰く、これが逃げの極意。
砂埃が立った途端に決めないといけない。
お姫様だった迎えに行こう、
なんていう生半可な気持ちだと、
盗賊の場合は捕まってしまうからです。

逃げるなら徹底して逃げる。
出迎えることにしたら、腹を決めて
盗賊でもなんでも出迎え、徹底的にもてなす。
「その腹が決まっていたら、
盗賊だとしても最悪のことにはなりません」と述べています。

河合氏は子育てのためにこの話を語っていますが
私は当時もそして今も、
これはがんとの付き合い方だと拡大解釈しています。

乳がんの全摘患者は片胸になった自分と生きる、
という意味では、この体を出迎えるしかないんだと思います。
メルマガやこのコラムを書き続けて、
がんのことを忘れないようにしているのも
ある意味ではそういうことです。
12年経って、盗賊はお姫様になりつつあります。
感謝。

<参考>
『Q&A こころの子育て』 河合隼雄:著(朝日文庫)

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