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リアリティのある言葉(vol.481/2014.05.06)

♪別れる前に お金をちょうだい
あなたの生活に ひびかない程度の お金でいいわ♪
(「お金をちょうだい」作詞:星野哲郎)

ドスの効いた美川憲一の声で歌われるこの曲をを耳にした時、
当時13歳だった私はなぜ、こんな歌を大人が夢中になるのかの
意味がまったくわからなかった。

五十路を越えた今も「この歌が好きか」と聞かれると
好きではない。
でもこの歌の凄みと真価はわかるようになってきたと思う。

テレビやFMラジオでははたちかそこらの若者が
「ヘイ、自分に自信を持とうぜ」なんて元気よくシャウトしている。
そんな歌はとんと興味が持てなくなってきた。

「あなたも歳を取ったいうことさ」と言われそうだ。
確かにそれもあるかもしれない。

しかしどっちの言葉がリアリティを持つかと問われたら
一目瞭然だ。

人生を始めたばかりの人が僅かな経験で作った詩と
どん底から這い上がって来た歌手のブルース。

歌手の美川憲一もそうだが、
この歌の作詞家、星野哲郎という人の人生は
調べるととんでもないけもの道だ。
(詳細→『夜露死苦現代詩』都筑響一:著 ちくま文庫)

自分自身、がんになってみて思うことは
世の中に出回っているタレントが書くがん闘病記には
真実はない。
夫婦愛や家族の励ましなんていう綺麗事では済まされないのが、
がんと共に行きのびていく道だ。

有名だとか、華々しいとかでなく、
その人がどれだけ実体験を持って
そのリアルさを持ってして初めて言葉は癒しになる。

2014041712230000

自分の仕事も実体験を持って出てきたものを大事にしたい。
もちろんこの演歌のような壮絶なことでは全くないけれど。
でも四半世紀の中で起きたバブルとその崩壊、
がん体験、リーマンショック等の時代の激流の中で
掴んだものをふるいにかけてこの10数年は伝えている。
他と比べず、そのことを見据えてやっていこう。

なんと言ったって、
人生は自分で潜って掴んだものが尊いのだから。

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