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手を振ってるんじゃない 溺れているんだ(vol.493/2015.07.03)

6月30日が退院記念日
だったせいか、16年前の退院直後の自分を思い出すことが
ここ数日多い。

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あの頃の私は「大丈夫!」と自分にも人にも言ってきた。

その私の平気なそぶりに騙された人も多かったし、
わかっていても騙されたフリを
してくれた人もいたのかもしれない。

そしてきちんとした(?)霊的なことを仕事としている人や
勉強に行った会のカウンセラー先生には見抜かれ、
その人のセッションを受けて救われたこともあった。

さてそんなことを思っていたら朝日新聞にその頃紹介されていた
イギリスの女性詩人スティーヴィー・スミス(Stevie Smith)の
詩を思い出したので今日はそれをご紹介。

誰にも聞こえなかった 
あなたの声は
でもまだ死にきれずにうめいている

ぼくはきみらが思ったより
ずっと遠くにいたんだ

きみは手を振っていたんじゃない 
溺れていたんだ
 (スティーヴィー・スミス詩集/土曜美術社出版)

~~~~~~★~~~~~~

この最後の一文がこの詩のタイトルになっている。

今こそ、この詩の真価が
立ち上がってくる時代ではないか?、そんなふうに思う。
がん患者に限らず仕事のことや対人関係で
あなたや私の近くで今、溺れかけて
「手を振っている人」はいないだろうか? 
手を振り返すことを返事だと思っていいのだろうか?

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そう思ってしまうのは退院直後の7月8月の自分は
「手を振って」たんじゃない、
「溺れて」いたんだ、と心底思うから。
でも多くの人がそれに気づかず、私に手を振り返していた。

勿論それがあったからこそ、本を出せたり
オリジナルカードを作る原動力に
なっていったのだけれど。

そしてすべて何かをその人にしてあげることは
出来ないのだけれど、
せめて自分の生業である仕事を心をこめてやることで
溺れさせないことがあると、
そんなふうに思いたい梅雨まっただ中。

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