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ケン・ウィルバーは病気だけど(vol.505/2016.10.25)

“ケン・ウィルバーは病気だけど、健康だと思う”

という言葉をある人と話していて
その人が口にした。

母も今、まさにそんな感じだ。

80歳を過ぎてかなり進行した中咽頭がんで
いきなり入院生活になった母だが
毎日元気に電話をしてくる。
(携帯も持ってないというか、
 使えないのでテレカでかけてくる)

元々補聴器なので
かなり一方的な電話だ。
弟曰く「ヤエコのラジオ放送」。(苦笑)

今日の電話は
「あのね、私の車(シルバーカー、つまり手押し車)を
みんなが褒めてくれるの。
ある人なんてね、使おうかためらっているから、
試しに触らせて、って言うんで
貸してあげたら、
『楽でいいわね、買うわ~』って言うの。
そんな人が最近で二人もいたから、
セールスマンだったら、私、優秀よね」

そう、母もケン・ウィルバーと同様だ。
(って、ウィルバー氏は精力的な執筆と研究活動で
レベルはメガトン級に違うけど。苦笑)

よく考えれば元気で真っ白でまっさらで、
体力がバリバリあることが健康なんて、
人生の中であるいっときの年齢の時だけね。

(下記の画像は
 母のがん宣告の電話を病院から受けて
 近所を散歩に出かけた時に撮った東京の8月の空)

20160826_181032_resized

ちなみに冒頭のケン・ウィルバー(Ken Wilber)を
初耳の方へ下記は彼に関するうんちく。

1970年代にネブラスカ大学で生化学を専攻し主席卒業後、
大学院まで進むが突然
「人生の根本的な問いを追求する」という衝動に駆られ
大学院を辞め一種の「求道生活」へと入る。

昼間は皿洗いをしながら最低限の生活費を稼ぎ、
残りの時間は読書と思索と執筆に没頭し
独自の研究を進める米国の思想家。

古今東西の宗教・哲学・心理学等の
膨大な書物を読み『インテグラル思想』を提唱。

彼自身はどこかの大学で学位を修めたわけではないが
論文や書籍の評価が各界で高く
幾つかの大学からも招かれたようだがいずれも固辞。
「心理学界のアインシュタイン」と呼ばれている。

配偶者であるトレヤが結婚の数日後乳がんと診断され、
(このことで私は興味を持ち、二人のがん日記のような
『グレース・アンド・グリッド』(春秋社)を
退院直後にむさぼり読み)
執筆活動を完全停止。
妻の療養生活のために夫婦で訪れた
ネバダ州レイク・タホで
ウィルバーは汚染物質流出が原因で感染し
今日もこのかなり深刻な慢性疾患を抱えながら
研究活動を展開中。

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