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読書ハイ(vol.507/2017.4.8)

今から17年前の春、読書していて
不覚にも号泣したことをふと思い出した。

世の中は花見ムード、
自分はがん治療で入院中、
なおかつ白血球の低下で
全く外出が出来ずの状況だった。

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さてその言葉とは村上春樹氏の
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
に出てくる博士が語った台詞で

 “進化は常につらく、そしてさびしい。
  楽しい進化というものはありえんです”

これは今の自分の状況とも
リンクするからきっと思い出したのだろう。

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彼の小説はその登場と共に
「ノルウェーの森」「ダンス・ダンス・ダンス」
と読んで注目はしてきたけど
入院中は自分の心象風景にマッチしたようで
全ての著作を読破し
聖書のように何度も再読し、
写経のように日記帳に書き写していた。
そしてそのいくつかの名言は
今でも何かに迷った時の
ガイドラインになっている。

長時間走り続けると
気分が高揚する状態として
“ランナーズハイ”という言葉があるが
“読書ハイ”とでもいうべき入院中の
私の読書だった。

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そんなことを懐かしく思い出しながら
今の自分が言えることは
「人の成長はときに読書で
培われることもあるのではないかな」ということ。

そして「そんな一冊に巡り逢えたら、
人はどんな境遇でも
幸福感を味わえるのではないかな」とも思う。

今年は春樹氏の長編が久しぶりに出たので
ファンとしては先日早速購入。

時間を工面しながら
また私の心と頭の枠を小気味よく刺激してくれる
ストーリーと文節に出会うことを
密かな楽しみにする春の日がスタート。

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(↑画像は母の入院先にて)

これを読んでいるあなたも
とっておきの物語と巡りあう春でありますように。

(今回の内容は以前にメルマガ版のほうの
 「がんから教わるワンショットセラピー」(廃刊)で
 同じ内容を書いた記憶もありますが
 読者も変わったので書いてみました)

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