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不機嫌になるからくり、ご機嫌になるからくり(vol.509/2017.7.19)

料理が趣味だという母に多くを押し付けて
何十年も仕事三昧の私だった。

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しかし突如昨夏の母の末期がん発症から
私にハウスキーピングというお鉢が回ってきた。
古い家のメンテナンスや掃除、
3つのがんと謎の皮膚病で体から
粉が噴き出る父が出す膨大な洗濯物、
そしてその食事の支度や買い物、等々。

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「この父さえいなければ
一人で適当な食事でいいのに。。。」
「庭さえなければ楽なのに。。。」
「マンション住まいなら掃除も早いのに。。。」
「父の洗濯物なければ
私の睡眠時間はもっと確保できるのに。。。」

こんなことを心の中で四六時中呟いて
プリプリしている自分をある日発見。

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そこで気付いたことは
「こうでさえなければ、~なのに」
という心の動きが不機嫌になっていく要因だということ。

「寝不足でさえなければ、朝の目覚めがよいのに。。。」
「食事の支度さえなければ、仕事に専念できるのに。。。」
とかいう自分の思考に振り回されて
そんなことがさもありそうに思い込んでいたけれど
実はそんなことはないのだ。

そのときにできることはできるし、
できないことはどの条件でもできない。

「こうでなければ(あるいは「こうであれば」)、
こうなのに。。。。」というのは
結局空想の中だけのことだ。

と、思い至った時、
滝に打たれたように愕然とし
不思議なバイタリティが心の奥底から湧いてきた。

そこでやり始めたことは
押入れをあけて古いものを捨て始め、
シルバー人材に連絡して庭木の手入れを頼み、
早起きして常備菜を作り始めた。

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そういえば自分のがんについても
治療が始まった頃は「乳がんでさえなければ」
とやっていたように思う。
これもどこかで受け入れていくと
がんでもがんばる研修講師として新聞に載ったり、
雑誌の連載の仕事が舞い込んだり、
医療団体や学校での講演依頼が来て
最終的には二つの大学で仕事が出来た。

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だから
「私のがんさん、どこにも行かないでね」と
ここ10数年は思っている。

今、胸をはって言えることは
「がんでなかったらどんなに精神的に薄っぺらな
研修講師になっていたか」
「気難しくてやっかいな病いを抱えている
父がいなかったら
どんなにダメな暮らしになっていたか」ということ。

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不機嫌とご機嫌、
ひいては不幸と幸せの境目は
こんな紙一重の心の持ちようだと思う。

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