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2018年4月

心に沁みる桃子さんのひとふしひとふし(vol.517/2018.4.25)

”人は誰にだってその人生をかけた
 発見があるのではなかろうか。

 (中略)

 桃子さんの場合は
 「人はどんな人生であれ、孤独である」に尽きる”

 ~『おらおらでひとりいぐも』 
  若竹千佐子:著(河出書房)~

「おひとりさま」が一般的な言葉になって数年、
そして今回の芥川賞には
『おらおらはでひとりいぐも』という題名の
小説が受賞した。

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『おらおらで~』は
文字通り一人で生きる74歳の女性、桃子さんの
内面を綴ったもの。

今回の受賞前にたまたま聞いたラジオで
久米宏さんが絶賛していたので
気になっていたところだったので
早速買って読んでみた。

主人公は夫を亡くし子供とも離れて暮らしている。
そんな桃子さんが独白する岩手弁が
ジャズのように飛び交う文章構成で
少し読みにくかったが
共感することが沢山あった。
それは一人で生きる私と相通じているから。

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”周造はおらを独り生がせるために死んだ。
 はがらいなんだ”

というくだりは、
私の人生のひとふしも
「これに尽きる」と痛感した。

とはいえ小説の中の
桃子さんも言っているように
そんな独りは時々持ち重りがするのも
正直なところ。

そんなんでこの前の日曜は
あまりに快晴で光が眩しくて
独りで過ごすのは寂しいので
母を施設から連れ出し、
まずは美容院に連れて行った。
その後奮発して浅草へとタクシーを走らせ
ホテルの中のレストランの
特等席に座って中華を一緒に食べた。

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しかし20~30分に1回の割合で
「お父さん、元気?」と無邪気に訊ねる母。
そして食事は沢山こぼし、
挙句の果てに「食欲はない」と言う。。。

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人には自分の人生に対して
色んな考えがあると思う。
たとえば、
家族が大事、
パートナーを探しましょう、
友達が一番、
老後の趣味を、等々。
どれもその人の価値観だから否定はしない。

実際に自分もそう思って生きた年代もあるし
今もそういう部分もあるとは思う。

しかしそれぞれの人が日々を重ねて
はじめて手に入れられる
「その人の人生観がある」とも思う。

我ががんと両親がくれた独りのときを
無駄にしないでその時その時に
「生きている人と、
生きているうちに、
今出来ることを!」と切に思う今日この頃の私。

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