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豊かな老いなんて無い!で、いいのだ(vol.518/2018.5.31)

このところテレビでやたらと元気なご老人が目につき、
それを見るたびにわが親と比べて実はションボリしていた。

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そういえば自分ががん治療真っ只中の時も
「がん生還~年」とか
「手術しないで乳がん克服」とか
「優しいご主人の献身的な付き添いで」
といったキーワードに反応していたなぁ。

さてそんな時は行動、行動。
私の場合は本屋に行って
ぴんと来るものを買うこと。

そこで今回、私のフィルターに
ひっかかったのは下記。

『すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる』
池内 紀(ドイツ文学者):著(毎日新聞出版)

9784620324586

タイトルに反してパラパラと読むと
文章が辛口でそれが今の私好みだったので即買い。
(#^.^#)

著者の基本スタンスは
「どのような場所でも、
しっかり自分について考えましょうよ、
生きている限りは」というもの。

特に痛快なのは
「老いても『私は尚盛んである』と話す人がいたら
病気だと思って下さい」。
(*^^)v
いいわねぇ~、この切り口。


更に著者曰く
「幾つか褒められて
 それが自分の個性だ、それが才能だ、
 と思っている人がいるかもしれないけど
 十中八九、その方はズレています」。

うんうん、そうだ、そうだ!

って、自分も近い将来、気をつけよう。

【老いる】ということは、
すでにもう賞味期限が切れつつあるわけだから
そういう自分について自覚した方がいいのだと。

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マスコミがこのところヨイショしている
豊かな老い、
心配の無い老後、
大往生、
終活のすすめ、等々。

そんなのがラジオやテレビから流れてきたら、
池内さんは「まずは耳をふさげ」と。

ハイ、そうします!

どうせ良い事はひとつも言わんのだと。
苦笑。。。

「なになにをやれば豊かな老後を送れる」
とか
「なになにさえあれば豊かなんだ」
という
「老いになにかをプラスすることで
老いが克服出来る」
という論法そのものが「もうオカシイ」と。

まぁ、この考え方は賛否両論あると思うので
反対の人はそれはそれで。

でも父の去年の急逝や
今の母の「しんどい、しんどい」と言っている
入院ライフを目の当たりにすると
「とにかくラストは演出できないよ!」
ということだけは肝に銘じないとあかんと思う。
(って、なぜか関西弁になる私。。。)

「それは任せようよ!他の何者かに」
という池内さんの気骨ある考えに大賛成。

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池内氏は最終的に
「自分の老いは自分の手で磨くしかないんだ」
と結論づけている。

老いというものを自分で磨いて、
自分だけの老い、
というものを探しましょうと書いている。

別に老いということではなく、
がんとの共生もこれに尽きるわね。

なんかガツンとカツを入れてもらったような本だった。

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