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レジリエンスが案外ものを言う(vol.519/2018.7.5)

前回書いたときから
およそひと月でまた家族が一人減った。
→ こちら

というか独り身の自分は本当にひとりになった。
弟はいるが彼は別に所帯を持っているから
とにかく私の感覚ではひとりという感じだ。

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去年までは父がいたので
帰ると何かしらこぼしていたり、
転んですりむいていたり。
用事が増えたとイライラしていたことも
今となってはそれは幸せなイライラだった。
また母の入っている病院ないしは
施設に行くのも結構時間をとられていたが
それも幸せな時間の流れだったとひしひしと思う。

この一ヶ月は自宅のパソコンで
事足りる仕事をすることが多く、
買い物に出なくても備蓄品で
食べるものも足りていて
電話も鳴らない日もあったりして
気づくと誰とも話さない日もあった。
そんな日は人生の谷底に
いるような気がしてくる。
世の中のすべてから置いてきぼりを
くらったような気持ちになったりする。

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それでふと思い出した言葉、
それは「レジリエンス」。
謎めいていて美しい響きでしょ!
(って、英語が堪能な人は即、わかるか:苦笑)

レジリエンス。
これは今年の冬季オリンピック
(ワールドカップが盛り上がって
なんだかすごい昔に感じるけど、今年ね)
で聞いてから調べた言葉で
スポーツ選手の育成には
ここ数年、物凄い「重大なチカラ」
だと言われ始めているそう。

さて肝心のその意味は「復元力」。

復元力というのは
明るい目標に向かって進む時に
人間の体に湧いてくる力を指すそう。

「そう」と連発して書いているけど
下記の二冊の本を読んで参考にした。

『皮膚感覚から生まれる幸福 心身が目覚めるタッチの力』
(春秋社)

9784393365533

『皮膚は「心」を持っていた!』
(青春新書インテリジェンス)

9784413045193

著者はいずれも山口 創氏
(桜美林大学教授、専攻は健康心理学・身体心理学)

著者曰く、このレジリエンスのためには
意義ある目標と「快感体験」、
つまりポジティブな自分にまつわる思い出というのが
支えにならないと「レジリエンス」
(復元力)というものが蘇らないそう。

この復元力はスポーツ選手の場合、
負傷した場合の傷の治り方にも
作用するとのこと。
つまり、傷の治りが早い!

羽生選手を例にとって見てみると
確かに大ケガもされていて、
「よく金獲ったなぁ」と思ったけど
それはこの復元力の賜物だと
いうことができる。

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だからポジティブな思い出を
過去に持っている事というのが
いかに重要か。

このレジリエンスが無い限り、
今のオリンピック級のスポーツマンは
務まらないとも言えるくらい。

とにかく「頑張ったから、あの時は報われた」
という体験が
レジリエンスを巻き起こす大きな要因になるという。

そうしてみると、
今の自分を復元させるのは
やっぱり19年前のがん体験。
あの時は精神的にも肉体的にも大変だったけど、
退院後にパソコンを買って
独学だけど一から勉強したり、
思いつくままに色んな勉強会に行ったり、
ボランティアをしたり。
そうする中で本が出せたり、
新しい仕事の流れや仲間が増えて行った、
あの楽しさ、喜び、達成感。

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そしてもう一つレジリエンスを
巻き起こす条件があるそうで
それは「利他行動」(りたこうどう)。

これは自分のためでなく
他者のために行動すること。
これがないとだめだそうで
山口先生が書いているには祈るだけでも良いそう。

やっぱり自分の幸せばっかりじゃなくて、
手を合わせる機会があったら家族とか、
今苦しんでる地域の人のために祈るとか、
そういうことがそれぞれの中の
「レジリエンス」(復元力、再生力)を強くする手段だそう。

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さらに上に紹介した本の中には
興味深いことが書いてある。

それは著者が心臓病4千人の重篤な人のうち、
過去1年間で200時間ボランティア活動をした人を
調べて行ったら
ボランティアをしなかった人たちよりも
「2年後の再発率がはっきり低い」ということ!
恐るべし、レジリエンス

19年前の自分はそんな言葉や理論を知らなかったけど
がん患者の病棟訪問ボランティアや
あるイベントの立ち上げに
手弁当で関わったりしていた。

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今また時を経てこのことを
胸に刻んで今年の夏を過ごしていこうと思う。

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