« 傷つく時はきちんと傷ついたほうがよい(vol.521/2018.9.8) | トップページ | 拍手を再評価(vol.523/2018.12.3) »

大病とは金継ぎ也(vol.522/2018.10.26)

『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京)を
観たことがありますか?


観たことがない人にざっと説明すると
飛行場で外国の方をつかまえて、
それ追っていく番組。


私はこの番組が結構好きで
月曜の夜は家にいたら
これを観るのが楽しみの一つ。


特にこの前に放映の
日本の金継ぎ技術に魅せられた
ポーランドの方の回は特に興味深かった。

Img_0fe12fe45d99d14f2e470e9360142ed

金継ぎ、ご存知?


うちの父は生前になんだかある時から
これが好きになり、
手先がちょっと器用だったので
ハンズで簡単なキットを買ってきて
家の食器を直すのがある時期、趣味だった。


金継ぎをご存知ない方にざっと書くと
お皿の割れたところを「継ぐ」とか
「修理する」技術。


日本の本格的な金継ぎは
(外国にもパテとかで固めるものがある)
漆を硬めて割れた茶碗を塞いで
そこに装飾をほどこして
「かつてあったものよりも、
さらに美しいものを作るので
世界的にすごいレベル。


この金継ぎに傾倒したポーランドの青年が
日本に習いに来るのだけど
それがいかに素晴らしいかを
一生懸命テレビスタッフに語っていて、
その姿が本当に清々しかった。


Kamiizumicupf_002270x180


ヨーロッパにも金継ぎ技術はあるけど
それは高級なお皿とか陶器対象。
つまり使わないで飾っておくための修理。
でも日本のは違って継いだらまた使う。
彼が熱く語るにはそんな技術、
「世界にない!」のだそう。


驚いたのは粉々に割れたお茶碗が、
割れなかった茶碗よりも金継ぎの後
値段が何十倍にも上がるということ。


その金継ぎで名を売った名器、
それが織部(古田織部)。
この古田綾部さんという人は
金継ぎの傾奇者で
技術を高めるために
自ら茶碗を割ったりもしたそう。
日本の金継ぎは
60から70工程もあって手間がかかり、
割れなかった茶碗よりも値段が上がるのだそう。


そんな金継ぎにほれ込んだ
この青い眼の青年は
7回も会社を倒産させた経験の持ち主。
それで8回目は「もうダメだ・・・」と思った時に
日本の金継ぎを偶然に見て、
金継ぎの意味を英語で読んで、
泣きながら
「俺も金継ぎだー!」と思ったそう。

Web_97


そうしたら8回目の事業が当たって
お金を貯めて金継ぎ作品を買いに来るのが
今の彼の楽しみになったそう。
彼は金継ぎを見ると「元気が出る」と言っていた。


そして別れ際に日本のテレビスタッフに
「自分も金継ぎで、
前より高くなってみせる!」と言いながら
背中を見せて帰国して行った。


で、私が思ったのは
「がんという大病も本人次第で金継ぎだ~!」
ということ。


でも何年もふさぎ込んで
人や会社や環境のせいにしている限りは
そうはならないわね。


そして今、この日本という国も
このところ山崩れはあるし、
地震は多いしだけど、
祖先の人たちはこの生きた大地に
しがみついて。
懸命に金継ぎしながら
生きてきたんじゃないかな?

Shige0713126_tp_v1


だから「金継ぎ美」というのは、
この日本人の土地に対する感情と
全く同じ感情を芸術にしたんだと思う。


そう!

割れるものを恐れず!


と、今回は異国の見知らぬ青年から
大変によいエネルギーをもらった感じ。


※この番組の今回の概要は→
こちら

HPへ
ブログへ
情報ブログ「ワンセルフカードの広場」

|

« 傷つく時はきちんと傷ついたほうがよい(vol.521/2018.9.8) | トップページ | 拍手を再評価(vol.523/2018.12.3) »

心と体」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。