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2019年6月

生命の谷間で役立つのは知識ではなく(vol.526/2019.6.25)

このところ同業者、同世代の方が

突然倒れるということが重なった。

 

そして今朝は懇意にしている方のご主人が

先週緊急入院していたメールが届いた。

 

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そんなことが続いたせいか

自分の入院中に思い出して反芻していた

子供の頃の出来事のことが先ほど甦ってきたので

書き留めておくことに。

 

とはいえすごく個人的な思い出なので

読む人がそれに関して心に沁みるかどうかは?で

「へぇ・・・」程度かも。
(沁みない可能性が大きいな。。。)

 

そんな出来事は3つあって

どれも家で飼っていた動物の話。

 

でもこういうことって実際に遭遇すると

案外心にずっと残るもの。

その時の感触とか色とか音(鳴き声)とか。

 

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私達は知識みたいなものを詰め込むことに

没頭しがちだけど

本当に人生で役立つことって

こういうちょっとした

「自分直接情報」ではないかと思って

備忘録の意味もあって書くことにしたので

よかったらお付き合いを。

↓ ↓ ↓

~~~~~~★~~~~~~

 

一つ目は鶏の話。

弟が幼稚園の頃、縁日でひよこを買ってきてしまい、

それが珍しくちゃんと育ってしまった。

そこで数年間うちの庭には鶏小屋があった。

都内で鶏を飼うのは近所迷惑な話だが幸い文句は来ず、

毎朝生みたての卵の恩恵に預かった。

しかし夏の猛暑には勝てなかったようで

ある朝えさをやりに行ったら

鶏の首が地面に付いて瀕死の状態。

両親はやっと処分出来るということで

私と弟に「庭に穴を掘るように」と言いつけた。

炎天下の中を二人で渋々掘ったが

ふと私は「鶏はきれいな冷たい水が欲しいのでは?」

と思って冷蔵庫から氷水を持ってきて

くちばしに注いでやると驚くほどの量を飲み、

夕方には地面に付いていた首が元に戻り

その後半年くらいその鶏は生き延びていた。

あの時の鶏が寝ころびながら

ピチャピチャと水を飲む音は忘れられない。

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もう一つは犬の話。

父の友人宅で子犬が産まれたとのことで

もらい受けたが大きくなるにつれ

その犬には心臓に欠陥があることがわかってきた。

そしてついにある年の大晦日の夜に瀕死の状態に。

毛布の上で息もしないし脈もないしで、

また庭に穴を。

この時は真冬だったので庭の土は凍っているし、

紅白歌合戦は見たいしだったが

ぐっとこらえてカチンカチンの土に

シャベルを入れた。

やっと掘り終えてジュン(犬の名)の

寝床に行ったら彼はなぜか復活していて

その後2年くらい獣医さんのところには

何度か駆け込んだけどこの世を楽しんでいた。

あの時のシャベルの感触と

犬の艶々した瞳の濡れ具合も忘れられない。

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そして最後は金魚の話。

縁日で掬えた金魚を飼っていたが

ある朝金魚鉢を見たら金魚がいない。

よくよく見たら底に敷いている砂利の中に

埋もれて死んでいた。

魚は死ぬと浮くはずなのに

なぜかうちの金魚は

砂利に頭から刺さって死んでいた。

この時も庭に穴を掘ったが金魚を埋める穴なので

すぐに掘れ死んだ金魚を割りばしに挟んで

土の中に入れた。

土を半分かけたところで

突如ぱ~んと金魚は跳ねて私の頬にぶつかった。

これは本当に驚いた。

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これら3つの出来事を通して

私は生命というものを体験したように思う。

 

鶏も犬も金魚もどうして死んだふり

(ふりというのもおかしいが)を

していたのだろう?

ふりではなくそれぞれが確かに死んでいたが

鶏も犬も金魚も突如息を吹き返した。

 

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「死んだ」と決めてはいけない。

まだまだこの世にやり残したことがあれば

あの動物たちのように

ぱ~んと状況はひっくり返るのだ。

 

ということを子供の時に私は3回思い知らされ

自分のがん治療もそんなふうに思って

やり過ごしたように思う。

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とにもかくにも人も動物も

人生には色んな事がある。

確かに寿命というものはあるが

人生の中のどこかで遭遇した

「生命」に触れる出来事は

生死の谷間を歩く時に

静かな力を持って支えてくれるように思う。

 

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